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シーラテクノロジーズ M&Aを中核とした成長戦略の発表

東京、日本 - 2024年1月31日 -日本最大の会員数を誇る会員制不動産クラウドファンディングプラットフォーム「利回りくん」を運営する株式会社シーラテクノロジーズ(NASDAQ:SYT)は、本日、M&Aを中核とする中期事業戦略及び、2024年12月期を含む2026年12月期までの3か年の中期売上目標を以下の通り発表いたしましたのでお知らせいたします。

M&A成長戦略
シーラテクノロジーズは、中期事業戦略において、太陽光事業の株式譲受やAI賃貸仲介事業会社ietty社の事業譲受に続き、今後も一層積極的にM&Aを模索していくことで、既存事業の加速度的な成長を目指します。
弊社のM&A戦略は下記のとおりです;

1.M&A候補先選定基準
・弊社の主力事業にとってシナジーのある企業
・一気通貫の開発における優秀なサプライチェーンを持ちながら事業継承に課題を抱えている企業(上場・非上場問わず)
・弊社が未確立な市場・顧客を持つ同業競合会社
・DX・テクノロジー導入が遅れていて、生産性・効率性の向上により継続して事業利益が見込める企業

2.M&A実施判断基準
・購入価格が割安なこと(PBR1倍割れを目安*。獲得と同時に利益貢献が見込むことができ、将来のリターンも期待できること。)
・保有不動産の公正価値に対して純資産が過小評価されていること

* 2023年3月、東京証券取引所がプライム市場・スタンダード市場の全上場企業に対して、資本コストや資本収益性の改善に向けた方針や取組み等を開示・実行等するよう要請していますが、その際に東京証券取引所は、「PBR1倍割れは、資本コストを上回る資本収益性を達成できていない、あるいは、成長性が投資者から十分に評価されていないことが示唆される1つの目安と考えられます」とコメントしています。上場・非上場を問わず、日本の低PBR企業のうち、上記要請を受けて改善が期待できる企業は割安だと当社は考えます。

主力事業の成長戦略
また、シーラテクノロジーズは、下記の通り、2026年12月期までに売上高400億円超を達成することを目標とした中期成長戦略を掲げています。

中期売上目標
2024年12月期
(2024年1月25日公表済)
2025年12月期2026年12月期
売上高目標275 億~300 億円340 億円410 億円
尚、上記の中期売上目標は、M&Aを含まない、主力事業の成長のみを数値化したものになります。

弊社が主力事業領域と定める不動産開発販売事業は、日本政府の低金利政策、インバウンド投資需要の増加、シーラが注力する都市部の人口増加などのファンダメンタルを背景に成長を続けています。
インフレーションによるコスト高騰や金利上昇の可能性などのマイナス要因はあるものの、2025年12月期までの不動産開発販売事業の売上見込高の6割超は既に仕入れが完了していることや、ブラックロック社のリアルエステート部門が運用する私募ファンド との協業(2023年12月11日公表)、リベレステ株式会社(東証S8887)との資本業務提携(2024年1月23日公表)による仕入れ・開発能力の底上げにより、堅調な成長を見込んでいます。
また、利回りくん事業は、楽天ポイントとの提携により順調に会員数を伸ばしており(2023年12月時点で279,029人(前期比約20%増))、日本政府の資産所得倍増プランを追い風に、更なる投資マネーの流入を期待しています。また、投資家からのエクイティのみではなく、金融機関からの調達を併用してのプロジェクトも可能になることで 大型投資プロジェクトの増加も見込まれており、2024年12月期からはいよいよ会員獲得フェーズを脱し、本格的な売上高成長を見込んでいます。
再生可能エネルギー事業においては、こちらも経済産業省の強力な補助金支援を背景に、主力の非FIT太陽光電源開発の本格化による売上増を見込んでいます。

経営メッセージ
シーラテクノロジーズ 代表取締役会長 グループ執行役員CEO 杉本 宏之


「日本の不動産業界は昨今の低金利な市場環境背景に、東京都都心部を中心に大きく成長してきました。一方で、PBR1倍割れ企業が散見される不動産業界は、業界全体の高齢化による事業の停滞や事業継承者不在等の課題もあり、健全な純資産を活用できずに伸び悩んでいる事業会社も多くあります。ここ10年の都心部不動産市場の拡大成長による23兆円とも言われる日本企業の有する巨額の含み益を考慮すると、こうした低成長企業はまだまだレバレッジを利かして成長する余地を大きく残しており、隣接する業種が豊富な不動産業界の成長は、回りまわって、日本経済を更に成長させる可能性を秘めていると言えます。
弊社は、主力の不動産開発販売事業x利回りくんにより、健全で堅調な主力事業の成長を軸に据えつつ、そこで回収したキャッシュを活かし、財務基盤が安定し、成長ポテンシャルを秘めつつも市場から低評価されている企業を中心に、M&Aによる成長戦略を志向していきます。
一方で、買収後には、そこで働く経営陣や従業員が100%の力を発揮できる安心した職場環境の確立がセットで必須であり、グループ統合や会計監査を含めた相応のPMIコストが発生することが予想され、短期的には利益を押し下げる要因となりますが、このM&A戦略は、中長期的にはシーラテクノロジーズの大きな成長へと繋がることとなり、将来、株主の皆様に大きく利益還元できるものと確信しています。」

※参考和訳
英語版と本日本語版の間に相違がある場合、正文である英語版(以下リンク先)が優先します。
https://ir.syla-tech.jp/news-events/press-releases/detail/59/syla-technologies-announces-its-growth-strategy-centered-on